子育て中の人が、仕事と家庭とのバランスをとるための働き方として、時短勤務制度の利用がある。時短勤務制度は、子育て中の社員が勤務時間を短縮することができる制度だ。多くの場合は、始業時間を一時間遅らせたり、終業時間を一時間早めたりして利用されているようだ。
この制度を利用すれば、子どもの保育園への送迎がしやすくなったり、夕食づくりや掃除、育児に書ける時間を確保しやすくなり、無理なく働くことが出来る。フルタイムで勤務している場合は、仕事を終わらせるために早く出勤したり、仕事が終わらずに残業が発生したりすることも少なくない。しかし、時短勤務制度を利用することで、早めの出勤や残業を回避することができるうえに、プライベートと仕事との境目を明確にできる効果もあるのだ。
ちなみに、時短勤務制度を利用する場合は、そのことを周囲の社員にきちんと伝えることが大切だ。きちんと伝わっていないと、「いつも当たり前の顔をして遅刻をしている人」「残業をせずにさっさと帰る人」というような印象を勝手に抱かれてしまう可能性があるからだ。それに、時短勤務制度を活用することを周囲に伝えておくと、子どもの体調不良などで休むときにも、必要なサポートを受けることができるのだ。
ただし、時短勤務制度を取得することで、他の社員にしわ寄せがあると職場の人間関係に影響するので、そこは工夫が必要である。時短勤務制度を取っても、効率的に仕事を進めるように努力して、しわ寄せが他の社員に行かないようにすることが、子育てと仕事を円満に行っていく秘訣と言えるだろう。